おはようございます!
本日のテーマは
「オフィス家具ファイリングキャビネットに使用するレール」
についてです。
1.家具のレールとは?
レールというと、線路のレールを思い浮かべますが、家具にもレールがあります。
家具にレールが使われるのは、主に引出の側面か引き戸の滑り部分です。
簡易の引出にはレールがついていないものも多くあります。
タンス等は引出にレールがなく引出がぴったり押し込むだけのつくりになっているものも多いです。
ただこの場合、引出の奥行を超えて引き出した場合には、引出ごと落下し中のものが散らばってしまった!という経験をされたことも多いのではないでしょうか?
レールがあることで、落下の心配がなくなったり、滑りが向上するなど様々なメリットがあります。
1-1.レールの種類
一言にレールと言っても、レールにも種類があります。
・単式レール
・スライドレール
・ローラー式
・ボールベアリング式
等が挙げられます。
それぞれの特徴を簡単に調べてみました。
1-2.単式レールの特徴
【単式レールのメリット】
・安価
・構造が簡単
・メンテナンスが管理
・引出しの取出しが容易に行える
等が挙げられますが、何より最大のメリットは安価であるということでしょう。
製品の価格に直結しますので、比較的安価な一般家庭向けの商品などに多く採用されているレールです。
【単式レールのデメリット】
・引出しの稼働寸法が狭い
・耐荷重が小さい
等です。引出すことのできる寸法が狭い為、引出の奥に収納してあるものが取出しずらいことや、単式レールの構造上、耐荷重の大きな引出を造ることが難しくなります。
1-3.スライドレールの特徴
【スライドレールのメリット】
・引出しの稼働寸法が大きい
・耐荷重が大きい
等が挙げられます。
単式レールとメリットデメリットがほぼ反転しまが、引出の稼働寸法が大きい為、引出をフルオープンにすることが可能です。奥まで収納することが容易になり、作業性が高くなります。また耐荷重が高く設計できるため、書類の収納や、工具の収納などに力を発揮します。以上の点から、法人向けの製品や、工具収納、家庭向け商品でも一部高価格帯の製品に多く採用されています。
【スライドレールのデメリット】
・単式レールに比べると高価
・構造が複雑
・メンテナンスがやや難しい
等です。スライドレールを採用した場合、大変引出しの利用性が向上する反面、価格が高くなります。スライドレールの場合、構造上、レールを三枚組み合わせた構造になる為、その分部品点数が多くなり価格が上昇する傾向にあります。またその構造上、一般の方には取り外しなどが直感的に解りずらい為、メンテナンスには不向きです。
2.ファイリングキャビネットのレール
ダイシンのファイリングキャビネットには、ローラー式のスライドレールを採用しています。
メーカーにより採用しているレールは異なりますが、弊社では創業以来一貫して社内設計のスライドレール技術を磨いてきた為、長期の利用と高荷重に耐えうる品質が確立されています。
品質保証課にて、耐久性の試験も実施していますが、やはり何十年たってもちゃんと動くのか?
という心配・不安を取り除くには、実際の動画見るのが一番早いかと思いますので
社内を探しましたところ、本社園芸倉庫に40年ほど前のファイリングキャビネットが置いてありましたので、試しに引出しのレールの稼働具合を確かめてきました。
引出には重りとして植木鉢×2個を入れています。
2-1.ファイリングキャビネットのレールの特徴
ファイリングキャビネットのレールの特徴は、まずは奥まで引出が可能な点です。
弊社のA4のファイリングキャビネットの場合、引出の奥行寸法が約60cmあります。
しかし、スライドレールの効果により、引出しを完全に開放することが可能な為、重い書類ファイルを奥に収納するときにせかせかと手前に寄せたりする手間は全くありません。
真上からスッと落とし込むことができます。
弊社のファイリングキャビネットの耐荷重は30kgと設定している為、仮に引出を均質な30kgの物体とした場合、基準点Mを中心としたモーメント計算をすると、スライドするレール②には一本当たり22.5kgの点荷重がかかることがわかります。
これに耐えるレールには1.6mmの板厚を使用しており、大変重厚な造りになっています。
3.まとめ
以上オフィス家具のファイリングキャビネットのレールについてご紹介いたしました。
単式レールと異なり、スライドレールを使用することにより、オモタイ引出を奥まで引き出すことが可能になり、収納時の使い易さが飛躍的にあがる収納。
それがファイリングキャビネットのレールです。
ダイシン工業株式会社
大阪本社/東京支店/名古屋営業所/鈴鹿工場
別製品・OEM・卸のご相談はこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にお寄せ下さい。
皆さまの快適な暮らし、オフィスづくりにダイシン工業の製品をお届けしてまいります。
【大阪本社】
〒570-0011 大阪府守口市金田町3-60-15
TEL:06-6901-5551
【東京支店】
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2丁目11番12号 田中ビル2F
TEL:03-3370-2901
【名古屋営業所/鈴鹿工場】
〒519-1106 三重県亀山市関町会下1174-8
TEL:0595-96-2224 名古屋営業所
TEL:0595-96-2221 鈴鹿工場